2016年10月27日木曜日

【第3回 Member Interview】 男性管理職こそ育児休業を!!


トップイクメンSさんのインタビューに引き続き、
それよりも前に育児休業を取得していた
Sさんの上司であるマネージャYさんにもインタビューにお答えいただきました!

Sさんのインタビュー記事はこちら↓↓

直近の育児休業取得率がどれくらいかご存知でしょうか?

2015年度(平成27年度)統計によりますと・・・
育児休業制度の規程がある企業は、社員数5名以上30名未満の企業で約73%、
社員数30名以上の企業で約92%、うち男性の取得率は2.65%でした。

マネージャYさんのお子様がご誕生されたのは201210月、
育児休業を取得されたのは201211月~12月の2か月間でした。

2012年度(平成24年度)統計によりますと・・・
育児休業制度の規程がある企業は、社員数5名以上30名未満の企業で約72%、
社員数30名以上の企業で約94%、うち男性の取得率1.89%であったなか、
管理職であるYさんが至極当たり前に取得できていたのです。

イージフが誇る職場環境の良さ、ここにも象徴されますね。
そして男性管理職として育児休業を取得することは、イージフにおいては初の試みでした!!





- 取得を考えるようになったのはいつ頃、どんなことがきっかけでしたか?

「上司に申し出たのは2012年8月頃でしたね。
当時、既に育児休業を取得していた男性メンバーが何名かいましてね、
直近に取得したメンバーに話を聞いたりして、同じように2か月間取得しようと決めました。」

- そして上司の反応はもちろん?

「自然に受け入れてもらいましたよ。
男性が育児に関わることは当たり前という風潮が既にありましたからね。」

- 周囲の反応はいかがでしたか?ご友人で取得経験をお持ちの方はいましたか?

「ゼロですね、話題にすらあがったことがなかったです。」

- やはりそうでしたか、ではご家族の反応は?

「妻はごく自然に受け入れていましたよ。
今まで忙しかったのだからそれぐらいしてもらってもいいでしょ、くらいなものでした。
会社員で管理職についている義母も育児休業に大変理解があって、
”いいわね、是非取得しましょう”という反応でした。」

- 不安要素が一切無いですね、素晴らしいです!!
それでは、実際にどんな流れで取得に至ったのか、詳しくお聞かせいただけますか??

「子供が生まれた10月は準備期間でしたね、社内メンバーへの引継ぎと、
取引先へのケアをおこないました。それと、リモートワーク環境を整えておきましたね。」

- ・・・!?リモートワーク!?

「はい、実は週3日は仕事をしていたのですよ。60%は稼働して、残りが休業という。」

- なるほど、2か月間まるまる休業されたわけではないのですね。

「はい、ですから準備期間もさほど苦労はしませんでした。」



そう、一口に育児休業と言っても、その取得にはいろいろな方法があるのです。
例えば・・・
・完全育児休業
・有給休暇と育児休業のハイブリット
・稼働しながら部分的に育児休業(こちらがYさんの場合ですね)

人員配置や繁忙期であるかどうかなど、職場環境に応じて取得方法を選択することができれば、
育児休業を検討する後押しになりそうですよね。



- 取引先の反応はいかがでしたか?

「カウンターパートの方が同世代で育児にご理解いただいていましたし、
その企業自体が子育てをする若い世代が多くて、そういえば育児休業後に復職している女性もいましたよ。」

- 障壁となるものが何もないですね、良い環境でしたね。
ではいよいよ取得期間中のお話に移りますが、
3日はどのように業務にあたられていたのか教えていただけますか?

「イージフオフィスには出社していません。週1日は顧客先へ出社、
それ以外はリモートワーク環境下でメールチェックや電話会議に参加していましたね。」

- 60%稼働中もオフィスには出社していなかったのですね。

「はい、経費精算で立ち寄ったぐらいですかね。
自宅でIpadを操作しながら子供のバウンサーを足で揺らすなんてこともしていましたよ、
これはとある助産師さんの“バウンサー3台同時揺らし”のエピソードを聞いてやってみたんですけれどね笑。」

- それは器用ですね笑。育児においては他にどんなことをされていたのですか?

「お風呂に入れたり、おむつを替えたり。
それから、妻があらかじめ搾乳しておいた母乳を私が子供に飲ませていました。
その間は妻が睡眠時間を確保することができますからね。
授乳は3時間おきにやってきますから、意識朦朧の状態で顧客先に行っていたこともありました笑。」

- 睡眠時間が不規則になって大変でしたでしょう?

「まあでも、昼夜の区別がなくなることで会社のメールはわりとオンタイムで読むことができましたね。」

- なるほど、考え方を変えたらそうですね。
復職後はどのように育児に関わっているのですか?

「おもに土日に育児に関わる時間が長かったですね。
平日も、妻が入浴するなど自身のことに時間を使えるように、私が定時で帰宅して子供をお風呂に入れて、
その後持ち帰りの仕事をすることもありました。
子供が体調を崩したときなど、手厚く育児に関与できたのは良かったと思います。」

- まさにイクメンですね、素敵です!!

「いやいや、育児を手伝うという感覚は無くて、自然に夫婦二人で関わっているという感じですよ。
一人暮らしの時代もありますから、食事の支度なんかも出産前からやっていたことですしね。」

- いい旦那様ですね~、我が夫にも聞かせてやりたいです笑

「子供が1歳になる直前、妻が体調を崩して1週間入院したことがありましてね、
私が仕事で子供の面倒を見られない時や見舞いに行けない時は、
実母や義母が出動して、皆で協力していました。」

- それは心強いですね。周囲の理解や協力は有難いことですよね。






さてここまで、プライベートなエピソードもたくさん教えてくださいましたが、
今回のインタビューのメインテーマである”男性管理職の育児休業”について、
Yさんの想いに触れて締めくくりたいと思います。


- マネージャとして育児休業を取得できたことは、Yさんにとってどんな意味がありましたか?

「取得当時、私が担当についていた顧客とは3年半という長いお付き合いがありました。
その後お付き合いは7年以上続いています。
それまでやってきたことをほかのメンバーに任せるという、決断のいることでしたね。
週1日の訪問とリモートワークでフォローするほかは、思い切って現場のメンバーに任せました。
このことは、自分のキャリアにとってもプラスですし、代わりのメンバーに任せられるのだという成功体験として、
とても良い機会になりました。」

- 大きな決断だったのですね。60%稼働していたとはいえ、結果として2か月間とれたことは事実ですものね。



Yさんの体験をお聞きして、インタビュアー自身も育児休業に対するイメージががらりと変わりました。
多様な取得方法が実現できるのであれば、そしてそのことが広く認知されていけば、
もっともっと育児休業取得へのハードルを下げられそうですよね。

そして管理職であっても、というか管理職だからこそ、
率先して取得していくことが良い効果をもたらすこともあるのだなと感じたのでした。


最後に、Yさんからは会社に対するこんな想いも聞くことができました。

「2012年当時は黎明期というか、育児休業がまだ浸透していないなかで、
会社側の苦労はあったと思いますよ。
本来であれば取得者本人が会社や取引先や家族との調整で疲弊するはずなのに、家族の理解に加え、
会社側の理解があったおかげで私自身は顧客との調整に集中することができましたからね。」



後日・・・
Yさんの育児休業取得時もコントローラとしてイージフを陰で支えていたマカロン先生に、
当時のお話を聞くことができました。

「まずは育児・介護休業の就業規則を作るところからスタートだったんで日々勉強してましたw
当時は顧問の弁護士さんや社労士さんがいなくて、育児休業給付金のルールもとても複雑でしたし、
コントローラも1人体制で、孤独な戦いでしたよ(涙)」

当時の御苦労は筆舌に尽くしがたいとのこと、
古株のメンバーさんでしたら当時のご様子を間近でご覧になっているかと思いますので、
マカロン先生の心の叫びはあえてこのくらいにして・・・


以上!
男性管理職Yさんの育児休業インタビュー、おはぎがお届けしました。